カワセミに遭遇!

『こいつは春から縁起がいいわい!』

歌舞伎『三人吉三巴白浪』、お嬢吉三の決め台詞ではないが、その瞬間、思わず喉の奥で叫んだ。

昼食後、なんとなくカメラに望遠ズームを着けて、徒歩2分の公園に出掛けた。何の目的もなく、ただただなんとなく・・・

1月22日、快晴で陽気は暖かく春日和。

午後2時前、青くキラキラ輝く飛翔体を発見。目で追うと、カワセミらしい。

これを“邂逅”と言うのか?

街中の小さな公園にカワセミが来たのだ、今日はついてる!と気持ちが舞い上がった。


果敢に飛び込むカワセミ

どう見ても頭が大きすぎる。

模型飛行機を作った経験から、「飛ぶはずがない」体形。これは、急降下攻撃に適応した進化だ。

しかし、見た目は健気で可愛い。


かなり遠くに発見。「やっぱりカワセミだ!」

少しずつ音を立てずにゆっくりと近寄って・・・

カワセミは、辺りを見回して安全確認か?

場所を変えて、更に、周辺を入念にチェック。

逆光のファインダー像が奇麗だった。

陽光がレンズに入らないように逆光を当てて、低コントラストでハイキーに撮ってみたが、見た感じには及ばなかった。これは今後の課題としよう。

柳の枝に取り付いて、池の様子を観察。慎重だ。


じっと水面を見詰め、狙いを定めて、アタック開始か?

それ行けーッ!

着水場面は、カワセミの動きが速過ぎて撮れなかった。

(悔しいが、撮影者の動体視力も加齢?で劣化しているようだ)


また、狙いを定めて・・・

この繰り返し・・・

飛び込んだ直後、瞬時に元に戻って、何事も無かったように、暫し、佇む。

なんか、武士の“居合切り”の技を彷彿とさせる。


十数回のアタック後何処へか飛び去った(この間、約12分)、どうも捕食はできなかったようだ。

もし、チャンスがあれば、急降下中の高速連写と水面に突っ込み小魚を捕獲する瞬間を撮りたい。

[NikonD850/Sigma150-600mmf5-6.3OS]



気ままに撮りたいものを撮ってアップ!

半世紀前にライカM3とニコンFで写真を始めた。一時期、趣味と実益を兼ねる時もあった。 2004年にニコンを、2007年にライカをデジタルに全面移行した。 撮影機材の性能は飛躍的に向上したが、写真的表現へのチャレンジは続く。 Reiji Muramatsu

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